今回は株式会社青山精工様にインタビューをしてきました。
鹿角市で精密部品加工業を営んでいる「株式会社青山精工」。2024年4月からかづのパワーと契約を結んだ青山亜起菜社長に、契約のきっかけや契約後の変化、地元への思いについて伺いました。(2024年6月7日インタビュー)
――御社の事業内容を教えてください。
青山さん 昭和44(1969)年に「青山鉄工所」として創業し、平成2(1990)年に株式会社青山精工となりました。父が創業し、私は2代目になります。
事業内容は精密部品加工で、金属や非鉄金属の加工からセラミックスやサファイアのような硬くて脆い難しい材料の加工まで、幅広く取り扱っています。分野としては自動車部品や半導体、電子部品、そして食品の分野でも関わっています。例えば、鹿角のお土産品「どばんくんクッキー」の型は、当社で作っています。
多品種・少量で加工内容が幅広く、サイズも形状も材質も異なるものを加工しているので、使う機械は同じですが毎日違う仕事をしているようなイメージです。
――かづのパワーと契約したきっかけを教えてください。
青山さん 以前から新電力に契約を切り替えており、最初は電気料金が安かったのですが、昨今の値上げで大きな痛手を受けました。材料費や消耗品購入費、送料なども高騰する中、電気料金が年間で40%も値上がりしました。経費の中で一番大きく高騰したのが電気代だったのですが、機械を使って作業をするため節電がとても難しく、利益を保つためにどうやって製造原価を下げたらいいか頭を悩ませていました。そんな時、かづのパワーさんから「2024年4月からは確実に安くなる」という見積りをいただき、それなら助かると思い、契約に至りました。
――かづのパワーと契約したことで、変化はありましたか?
青山さん 電気代が安くなったことで、コストの大幅な削減につながりました。4月の電気料金について、これまでの電力会社と契約を続けた場合とかづのパワーの料金とで比較してみたところ、27%減でした。これから本格的にエアコンが稼働する季節が来るので、さらに期待が高まります。
電気代が安くなっただけでなく、再エネ由来の電力を使うことで地球にも優しく、会社として脱炭素に対するアクションを起こせたことも良かったと思います。新しいことに踏み出すのは勇気のいることですが、会社が率先して取り組むことで、社員が脱炭素や環境を意識するきっかけにもなると良いな、と考えています。実は、家族に「かづのパワーの電気はお財布にも地球にも優しいよ」と話したところ、自宅の電気もかづのパワーに切り替えることになりました。
――地元に対する思いを聞かせてください。
青山さん 私は生まれも育ちも鹿角なので、鹿角は思い出がたくさん詰まった大好きな場所の一つです。大学進学を機に地元を出て、一度は海外にも行きました。戻ってきてから、改めて地元を見て思うのは「鹿角には、できることや発信するべきことがまだまだある」ということです。
例えば、鹿角にはたくさんの会社があり、特に製造業が多く存在しています。製造業の場合、取引先の95%が県外の企業で、実はとても幅広く活躍していることも多いです。そのようなことを、地元にいる人が案外知らないように思います。私も、学生の頃は分かりませんでした。鹿角の良さをもっと発信していくことで、皆が「鹿角の未来は明るい」と思えるような場所にしていきたいと思っています。
今後も鹿角市に根ざし、就職先の一つとして事業を継続していけるよう、かづのパワーの力を借りながら経費削減を続けていきます。かづのパワーの電気を使うことで、お財布に優しく環境にも優しく、そして地元の企業を応援することにもつながり、鹿角の未来を豊かにすることにつながるといいなと思います。